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baby蘭

愛が満ちている


ただあなたと一緒にいたかったのよ。この部屋に唯一来てくれた、あなたを試験に合格させて、入団してもらって――…それで」
彼が痛みにわめくのも構わず、ナイフを刺しては抜く迪士尼美語 世界作を繰り返す柯月。その様子は正直、今まであったどんな追っ手よりも恐ろしかった。
「あなたのこと、私は何も知らない。いま会ったばかりで、あなたも私のことは何も知らないわよね。
でも、それでもいいの。あなたは私のところに来てくれた。誰も私のところになんて来てくれないのに……
私ね、実はずっと待っていたの。私にこたえてこの部屋の中にきてくれる試験者の人のこと。
今までは、誰も私のところになんて来てく芝麻梳打餅れなかった。もちろん私が追っ手だからかもしれないけれど、だけどあなたは来てくれた」
「ギャあああ――あぅ、あ……!」
「なのに、あなたは出て行くって言った。わたしにはそれが許せないのよ。せっかく…せっかく一緒にいれると思ったのに。
どうして? どうしてなの? わたしはあなたを傷つける気なんてなかったのに。
あなたが悪いの。あなたがこうさせたのよ!!」
「ギャああああああああ――!」
血だらけになって悶(もだ)えつつ、彼は彼女の地雷を踏んでしまった事にようやく分かった。
 本人が言うように、互いに互いのことなんて何も知らない。ただ、彼女は寂しがっているらしいという事は分かった。
もしかしたら、今この教団の中で彼女は仲間外れか何か、そんな状態でいるのかもしれない。
だから新しく来るであろう人に求めをかけた。友達になってくれるなら、相手がたとえ獲物であっても構わない、と……。

 思うに、彼女の心にはとても痛々しい。しかし迪士尼美語 世界彼には、心の痛みなんてどうでも良かった。
そんな事より一番問題なのは、彼自身の体の痛みだ。ただ体中を突き刺す痛みが酷くなっていくのと同時に、意識がだんだんなくなっていくのを感じていた。

 もうすぐ、死んでしまう。

話によく聞く、「走馬灯のように」思い出が頭の中を駆け巡る。
が、なぜか直近(ちょっきん)の痛い目にあったことばかりが映像として流れていた。
家族のこと、学校のこと、もっと小さい頃の思い出、楽しかったこと。そういうことは何故か出てこない。
痛い痛いと思っているからだろうか? ああ、そう…それに、思えば自分がここに来たのだって、家族と学校に絶望したからだ。
楽しい思い出だって、むろんあった。けれど今の自分には、それらを打ち消すほどマイナス要素が強い。
何で、どうして、自分の何が悪いんだ――…。
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